20220901
古寺案内として
学者たちの易しい専門書や文筆家や歌人たちの
情緒溢れる本も面白いけれど。
大型本の
写真集や古寺・仏像の美術全集のなかで読む
さりげない名文に出会うと歴史的背景や情景が
頭から離れなくなるほど嬉しい。
なかでも
宮大工の著書は何よりも魅力で、
古寺への思いが美と論理で書かれていて感動する。
土門拳の「女人高野室生寺」
旅荘橋本屋で雪を待ち続ける日々。お水取りの朝、
雪景色。女将は寝巻のまま土門拳の部屋へ駆け込んだ。“雪が降りましたよ”の一言にポロポロ涙を流したと。あとがきにある。
印象に残るような本に出会いたいと。
今日も図書館通いです(笑
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