フランス映画:セラフィーヌの庭
またまた
忘れられない映画を観ました
演じているというより
なにか神霊がのり移ったのではないかと錯覚するような
女優ヨランダ・モローの画家セラフィーヌ・ルイ
・・・
・・・
凄い!
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当時
<素朴派>を見出したドイツ人画商ヴィルヘルム・ウーデによって
第一次大戦後に
女性画家として世に名を知らしめた
貧しかったセラフィーヌ・ルイ(1864-1942)
樹にのぼり 草木と話し 素っ裸で水浴びをする屈託のない自然なひと
という半面
少しずつ精神の病に侵されていきます
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牛の血 教会のロウソク 河の泥 草木などでつくった独自の絵具をつかって
花・葉・果物をモチーフにした
不思議な絵を描きました
死の間際には
”わたしは神さまによって絵を描かされている”
と
”わたしは神様と結ばれているのだ”
と
まっ白な婚礼衣装に身を包んで
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フランス郊外の
ちいさな村でのできごとを
まるで覗き穴から見ているような臨場感がありました
ほどよいテンションに包まれた
心地のいい
126分の時間でした
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